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世界経済は「危険地帯」に入りつつある=ゼーリック世銀総裁

[北京 3日 ロイター] 世界銀行のゼーリック総裁は3日、世界経済について、成長が鈍化し、投資家の信頼が低下しており、「新たな危険地帯」に入りつつあるとの見解を示した。北京での講演で語った。

 同総裁はまた、欧州と米国に債務問題への対応を促したほか、過去最高水準となっている食料価格と不安定なコモディティ(商品)市場が、世界で最も弱い立場の人々を脅かしていると指摘した。

 総裁は「欧州の金融危機は、通貨統合、銀行、一部の国の競争力に深刻な影響を与えるソブリン債務危機に発展した」と指摘。

 一方「私の国である米国は、債務や歳出の問題、民間セクターの成長促進に向けた税制改革に加え、行き詰まっている通商政策に対処しなければならない」と語った。

 中国に関しては強気な見方を示し、現在の「上位中間所得層」の地位から今後15─20年間に「高所得層」になるのに良い状況にあると指摘した。

 その上で、問題は、1人当たり所得が3000─6000ドルに達した後に生産性と所得の伸びが停止する「中所得国のわな」を中国が回避できるかどうかだとの見解を示した。

 世界銀行のデータによると、中国は世界2位の経済大国であるものの、同国の国民一人当たり総所得は4260ドルで、米国の4万7140ドルの10分の1以下にすぎない。


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