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〔マーケットアイ〕外為:ドル一時108円台に下落、5カ月ぶり安値 トランプ米大統領がドル高けん制

[東京 13日 ロイター]

<7:14> ドル一時108円台に下落、5カ月ぶり安値 トランプ米大統領がドル高けん制

ドル/円は109.02円付近で上値は重い。朝方に一時108.92円に下落した。108円台は昨年11月17日以来、5カ月ぶり。トランプ米大統領の「ドルは強くなりすぎている」との発言が伝わり、ドルが主要通貨に対し下落した。

トランプ氏は米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、ドルの強さに懸念を表明するとともに、連邦準備理事会(FRB)が政策金利を低く維持することが好ましいとの見方を示した。中国を為替操作国とは認定しない方針を明らかにしたほか、来年任期が切れるイエレンFRB議長の再任の可能性にも含みを残した。


トランプ大統領、「ドルは強すぎる」と発言:識者はこうみる

[東京 13日 ロイター]
トランプ米大統領は12日、米紙とのインタビューで、ドルは強くなり過ぎているとし、ドル高はいずれ米経済に打撃を与えるとの考えを示した。市場関係者の見方は以下の通り。

<セージ・アドバイザリー・サービシズの社長兼最高投資責任者(CIO)、ロバート・スミス氏>

トランプ米大統領は政治色を薄め、より現実路線に軌道修正している。

金利水準を抑制しない限り、為替水準を抑えることは難しい。だからイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長との協力を目指していることは明白だ。利上げによるドル高を招くことなく両方を実現するという、トランプ、イエレン両氏には妥協点を探る余地がある。

<BKアセット・マネジメント(ニューヨーク)のマネジングディレクター、キャシー・リエン氏>

こうした発言を行ったのは今回が初めてではない。ただ中国を為替操作国に認定すれば北朝鮮を巡る米中協議に影響が出る可能性があるとの発言は見過ごされたと感じている。

市場は大きく反応したが、トランプ氏は米国民に対し通商問題で譲歩しないと主張したかったに過ぎない可能性もあるため、反応は過剰だったと考えている。

ドルはすでに圧迫されているため、一段の圧力になるいかなるきっかけもドルのさらなる下落につながる可能性がある。

<クレディ・スイス(ニューヨーク)の世界外為戦略部門責任者、シャハブ・ジャリヌース氏>

トランプ米大統領が、ドルが強くなり過ぎていると認識していることや、低金利政策が望ましいとの考えを明確に示したことは、市場にとって新たな材料だ。

構造的なドル買い持ち状況にある中で、いずれの認識もドル相場にポジティブとは言えない。

皮肉なことに、ドルは貿易加重ベースで下落し続けているが、それでもトランプ氏の見方が変わったようにはみえない。特にドルが対円で(下落)圧力にさらされる中、今回の発言はこうしたトレンドの持続をさらにあおるようなものだ。

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